ぽんぽこ日記

プログラミング、読書、日々の生活

エンジニアのための時間管理術

エンジニアのための時間管理術原題は"Time management forsystem administrators"。
エンジニアの中でも割り込みが多い職種であるシステム管理者である筆者が、いかに時間を作り出すかについて書いた本です。
本書の中のコアとなる部分は「サイクルシステム」というタスク管理の仕組みです。
「サイクルシステム」は
・作業リストと今日のスケジュール
・カレンダー
・長期的な目標のリスト
を一つにまとめて管理します。
サイクルシステムでは、
作業を列挙する
時間を見積もる
優先度を決める
作業を作業リストと今日のスケジュールに落とし込み実行する。
これを毎日繰り返します。
最近の時間管理のトレンドに詳しい方なら、「GTD」に似ていることに気がつくと思います。
(実際、筆者も、参考にした本としてGTDを挙げています。)
正直、時間管理を意識していくつかの本を読んだりそれらの本が説くプラクティスを実践している人には、目新しく感じられる部分はそれほど多くないと思います。

それでもエンジニア向けの時間管理術として、本書が書かれた理由には3つはあるように思います。
・エンジニア、すくなくともITエンジニアは、自信過剰な人間が多く、自分に課せられた作業の量を過小に見積もる傾向がある
・エンジニアは一般的なハウツー本はあまり読まない(そういうのは、なんていうか、いわゆる「ビジネスマン」の読むものだよ)
・エンジニアにしかできない時間節約術とエンジニアにしか降りかからない時間を浪費させる要因がある
1,2点目については多くの人が共感すると思います。3点目についてはどうでしょうか。コンピュータは環境を改善することで飛躍的に時間を節約できる頃があります。

浪費の要因は、仕事中に、仕事と関係ない情報に接する機会が多い事があると思います。コマンドのオプションが気になったり、新しいフレームワークを試してみたり。。。。

逆にちょっとしたスクリプトや設定変更で大きく生産性をあげることが出来ます。本書では1章をさいてちょっとしたアイデアを紹介しています。