原題はoutliers。
統計的に極端な値、外れ値を示す集団のことをあらわす。
冒頭の例で、カナダの一流プロホッケー選手に1−4生まれが極端に多いことが紹介されている。
この原因は本書を読んでいただくとして、際立った才能を開花させた人に共通する。外部要因について解き明かしている。
本書が提示する内容にはショックを受ける人、勇気づけられる人が分かれるかも知れないが、僕は本書から得られる教訓はこういう風に読み取った。(実践するかどうかは別として(笑))
・周りにチャンスがないか常に注意し、誰もやったことがないのならリスクをとってでも挑戦する。
・決めたらものになるまで(※)続ける
成功について考える本という売りよりはむしろ、特に前半部分は、事象の統計的な特徴から背後にある要因を導き出す視点を養う本として役に立つと思った。
※本書ではこれを1万時間が目安と設定している。トップレベルのピアノ演奏者は例外なく他を圧倒する練習量をこなしているという。
そういえばマンガ「医龍」でも日米の心臓外科医の技術差は制度の違いによる圧倒的な手術回数の差に起因するとあった。
天才! 成功する人々の法則