ぽんぽこ日記

プログラミング、読書、日々の生活

青春の思い出

UNIXマガジンが事実上の休刊となってしばらくたち、創刊以来の記事の"99%"を集めたというDVDがリリースされた。昔、新卒で今で言うところのIT系の会社に就職した先で先輩に勧められて買い始めた。インターネットもない頃、スキルアップのための情報源といえば雑誌だけだった。

1990年、当時はまだまだ汎用機やオフコンの仕事も残っており、へそ曲がりな性格だった自分は、どんな仕事をやらされるか分からない大企業ではなく、AIやUNIX、そしてTCP/IP*1に取り組んでいたベンチャー企業に入社した。

名コラム「rootから/へのメッセージ」はすでに終了していたが、「little language」で豊穣なスクリプト言語の世界を知り、「ワークステーションのおと」に笑い、「マジカルミステリーツアーいたしましょ」でマルチプログラミングを学んだ。

あれから17年、いろいろなことを教えてくれた先輩も若くして急逝し、自分はその先輩の歳は遙かに超え、当時の取締役の年齢も超えつつある。
UNIXの主流はオープンソースのOS*2となり、誰でもカーネルのソースが読めるようになった。当時の純真さ新鮮な気持ちを忘れずに、初心に返ってがんばろうと思った。

*1:OSIの仕事もやってたけど

*2:思えば、当時はUNIXのソースが一番ユーザから遠かった時代かもしれない