新しい技術に挑戦するとき、検索エンジンとかでその技術について書かれたページを探して、ブラウザでたくさん開いていきますよね。調べているうち、タブがいっぱいになってしまって、ブックマークしようにもページがいっぱいで重要な情報がどれだか分からなくなってしまったり、そもそも1ページごとにブックマークを記録するのは面倒で、結局忘れてしまったりすることもありがちです。
そこでChrome拡張のOneTabを使った情報の整理と保存の方法を紹介します。
OneTabはそのブラウザのウインドウで開いているタブをすべて閉じて、1つのページのリンク集にまとめてくれるChrome拡張です。
OneTabをインストールすると、漏斗の形のアイコンがツールバーに追加されます。
このボタンを押すと、そのウインドウ上のタブへのリンクが一枚のページにまとめられます。
このページではリンクの表示順を移動させたり、テーマと関係の無いリンクを削除することが出来ます。
ちょっとわかりにくいのですが、「〜個のタブ」の部分の左をクリックすると、テキストボックスが現れます。ここに入力することで、ひとまとまりのリンクのリストに名前をつける事が出来ます。
整理が出来たら、「ウェブページとしてシェアする」をクリックすると、このリンク集だけが外部サイトに転送され、専用のページが開きます。
こうして出来たリンク集ページを、同じくChrome拡張のEvernote Webクリッパーを使って、このページ全体をクリップすればいつでも調べたテーマについてのページを効率的に読み返すことが出来ます。
なお、プライバシーが心配な人はクリップした後、「Delete this shared page」をクリックしてこのページを削除しておくと良いでしょう。
ところで、こういう技術リンク集をEvernoteのノートブックにまとめるとき、その技術が属する技術カテゴリをまとめたノートブックに入れる人が多いと思います。 たとえばAngularJSについてしらべたとしたら、「JavaScript」のノートブックにまとめるなど。
筆者の場合、要素技術についてのリンク集は、技術カテゴリではなく、その技術を必要としたプロジェクトについてのノートブックに束ねるようにしています。
これには、2つの理由があります。まず一つは、エピソード記憶重視のポリシーに基づきます。なにか過去に扱った技術について調べたいと思ったとき、「〜プロジェクトで使ったあの技術」といった形に、その技術がどのカテゴリーに属するかよりも、自分の記憶のどの部分と結びついているかと言うことの方が密接につながっており、しかもそれらは必然的に時系列とも結びつくため、情報にアクセスしやすいためです。
もう一つの理由としては、ある特定の技術にまつわる知識の体系が必ずしも「良構造」でないことのほうが多いためです。簡単に言うと、技術というのはいろんな分類基準からカテゴライズでき、そのことにより複数の領域にまたがることのほうが遙かに多いということです。このことにより、単一のノートブックに納めることがそもそも難しいと言うことがあります。
特定のプロジェクトに結びつかず、個人的興味で調べている技術はどうするかって? 個人的興味とは言え、なにか技術について調べるとき、完成品でないにしろ、なにかしらのゴール・成果物を目指すことがほとんどだと思います。なのでそういう場合には「○○技術習得のためのTodoアプリ」みたいなプロジェクトを定義すれば良いと思います。
こうした、プロジェクトベースの情報整理法については、この記事も参考にしてみて下さい。