ぽんぽこ日記

プログラミング、読書、日々の生活

エキスパートPythonプログラミング

職場の同僚の@methaneこと稲田直哉氏が翻訳に携わった一冊。査読を手伝わせて頂いた。私が読んだ時点ですでに原稿の完成度が高く、わずかな貢献しかできなかったのに、見本誌も頂戴してしまい恐縮の限りだ。見本誌は職場に寄付して、もう一冊を自分で買わせていただこうと思う。

エキスパートPythonプログラミング

エキスパートPythonプログラミング

  • 作者:Tarek Ziade
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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同書はpythonの入門書は卒業し、そこそこコードが書けるようになったものの、自分のコーディングスタイルが適切か、モダンな開発手法にpythonプログラミングを適用するにはどうすればいいかなど、一段上のpythonistaを目指すにはうってつけの本だ。

少し舞台裏を明かすと、

同書の執筆プロセスも実にクラウド時代にふさわしいものだった。原稿のやり取りとバージョン管理はbzrとdropboxで行い、errataのトラッキングにはGoogle Docsのスプレッドシートを用い、オフラインでの相談はコミュニティの主催した勉強会のあとで実施、海外にいる著者にはIRCチャットで問い合わせ、と言った具合に、適切なITツールを駆使することで、所属の異なる4名の翻訳者が遠隔で執筆を進めていたようだ。

組み版後のイメージはPDF形式で提供されるので、負けじと私もiPadに原稿を入れてGW中に査読を行った。GoodReaderをもちいた書籍の購読は極めて快適だった。余談だが、今後、線引きやメモ機能などが充実した、「書籍精読のためのリーダアプリ」がでてくると良いなと思った。

身贔屓抜きでたいへん良書なので、pythonに興味のある人にはぜひお勧めする。