ぽんぽこ日記

プログラミング、読書、日々の生活

小説「火山のふもとで」を読んで

今週のお題「読書の秋」

以前、「そして、暮らしは共同体になる。」を読んでから、そのテーマやライフスタイルが気になっていたジャーナリスト・佐々木俊尚さんが自身の読書経験を記事にされていました。

gendai.ismedia.jp

この中で、第8位にランキングされている、

「読んでいてすごく心地がいい。描かれる時間の中にずっと浸っていたくなる小説」

と賞賛されている、「火山のふもとで」を読みました。

火山のふもとで

火山のふもとで

この本のおおまかなストーリーは、若い建築家の卵である主人公がとある有名建築家の設計事務所に入所し、国立の公共施設の設計コンペを目指して夏の軽井沢の山荘で合宿をしながら仕事をする、というものです。

大きなストーリー展開があるわけではなく、主人公の恋愛を基調に、かつてフランク・ロイド・ライトに師事した老建築家とその弟子たちとのやりとり、おなじ軽井沢に住む周辺の人物との交流などを描いた作品です。この小説の魅力を表現するには筆者の言葉が足りずもどかしいのですが、とにかくディテール、雰囲気、美しい軽井沢の自然描写がとても心に浸み、佐々木氏のコメントにもあるようにずっと作中の世界に浸っていたい、実在するならばここを訪れてみたいと思わせる小説です。

とくに、これからの季節にはぴったりな本では無いかと思います。

読後、この小説についてすこし調べてみたところ、老建築家は故・吉村順三氏をモデルにしているとのことで、軽井沢に山荘を建てていたことも事実とのこと。自著は多くないものの、住宅建築を中心に後進の建築家に大きな影響を与えたということです。

筆者は自宅を新築した際、設計・監理を建築家の方にお願いしたりと、もともと少し建築に関心があったので、吉村氏の建築についてもっと知りたくなり、下記の2冊も買ってしまいました。

小さな森の家―軽井沢山荘物語

小さな森の家―軽井沢山荘物語

作品の世界観を視覚化したような本で、小説が気に入った方にはぜひお勧めです。

火と水と木の詩―私はなぜ建築家になったか

火と水と木の詩―私はなぜ建築家になったか

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