ぽんぽこ日記

プログラミング、読書、日々の生活

読書

読んだ本 保阪正康 「あの戦争は何だったのか」

あとがきから抜粋。 「戦略、つまり思想や理念といった土台はあまり考えずに、戦術のみにひたすら走っていく。対症療法にこだわり、ほころびにつぎをあてるだけの対応策に入り込んでいく。現実を冷静に見ないで、願望や期待をすぐに事実に置き換えてしまう。…

2010年8月、9月に読んだ本

「悪の教典」貴志祐介著悪の教典 上 (文春文庫)作者:貴志 祐介文藝春秋Amazonこの著者の作品は「新世界より 」以来2冊目。「ハイスクール・パニック」「死のロングウォーク」「バトル・ロワイヤル」の系譜に連なる学園パニックホラーかと。久しぶりにページ…

2011年新聞・テレビ消滅

読んで思ったことメモ2011年 新聞・テレビ消滅 (文春新書)作者:佐々木 俊尚文藝春秋Amazon アナログ停波でかなりの数のテレビがゴミになる。冷静に考えるとすごいことだ 難視聴地域の救済が進んでないらしい 日本ではなぜクレイグスリストのようなサイトがな…

エキスパートPythonプログラミング

職場の同僚の@methaneこと稲田直哉氏が翻訳に携わった一冊。査読を手伝わせて頂いた。私が読んだ時点ですでに原稿の完成度が高く、わずかな貢献しかできなかったのに、見本誌も頂戴してしまい恐縮の限りだ。見本誌は職場に寄付して、もう一冊を自分で買わせ…

『電子書籍の衝撃』メモ

非常に中身の濃い本だった。電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)作者:佐々木俊尚ディスカヴァー・トゥエンティワンAmazonなかでも気になった部分をちょっと長いけど引用。

『残念な人の思考法』メモ

残念な人の思考法 (日経プレミアシリーズ)作者:山崎 将志日経BPAmazon 本書に限らずアウディ最近評判いい。買い替え時期には要検討 「論理とは、ある「前提条件」における、ある問題を解決しようとしたときに、百人が百人同じ結論が出る、という筋道ないしは…

1Q84

読んだ。同著者の作品には、「羊をめぐる冒険」でのレトロウイルスとDNAの関係、「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」での脳科学の知見など、暗示的に最新科学のトレンドを作品に織り込む作品が多いのだが、本作の構造は量子コンピュータに関連し…

最近読んだ本

天工人(テクト)流―仕事を生み出す設計事務所のつくりかたウイルスパニック ~新型インフルエンザ、大感染の恐怖~ (マイコミ新書) 科学者たちの奇妙な日常 (日経プレミアシリーズ)遠いうねり―グイン・サーガ〈127〉 (ハヤカワ文庫JA)自殺自由法 (中公文庫)

無人島に生きる十六人

明治31年太平洋上で難破した船員のサバイバルの記録。文中目につくのは 愉快 工夫 の2語。そういえばソニーの設立目的にも第一に、一、真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設とある。 Sony Japan | 設立…

天才!

原題はoutliers。 統計的に極端な値、外れ値を示す集団のことをあらわす。 冒頭の例で、カナダの一流プロホッケー選手に1−4生まれが極端に多いことが紹介されている。 この原因は本書を読んでいただくとして、際立った才能を開花させた人に共通する。外部…

クラウドの衝撃

クラウドを論じた本の中では一番評判が良いと言うことなので、読んでみた。本を読んでいると本の趣旨とあんまり関係ない部分で感銘を受けることがあるが、この本にもそういうところがあった。同書の中では、「ライフサイクル イノベーション」(ジェフリー・…

知っているようで知らない「法則」のトリセツ

事業に失敗して、古今東西のいわゆる「成功本」を読みまくった著者が、それらのエッセンスを集大成した本。とりあえずこれを読めば一通り、この分野の本のダイジェストになるだろう。原著に触れて深掘りしてみたい本を見つけるのに良い本だと思った。知って…

パクス・ロマーナ

この本をよんで、なんとなく現代ロシアはカエサル=プーチン、アウグストゥス=メドベージェフというアナロジーを演出しようとしているのではないかと思った。ロシア語で「皇帝」を意味するczarの語源はカエサルだし。まあ、単にプーチンの顔が現在残っている…

極端な未来

極端な未来 経済・産業・科学編

やる気!攻略本

著者が自分のテーマである「モチベーション」をわかりやすく説明しようという意気込みは伝わってくるが、文体が最近の糸井重里を意識しすぎているのと、後半の名言集が自分の著書からの引用が多すぎたのがちょっと気になった。やる気!攻略本

ザ・ロード

何というか、絶望的な世界なのに、詩的な美しさを感じた。

ハコネコ

衝動買いしました。

考える脳 考えるコンピューター

Palmの生みの親がビジネスの成功を収めた後、長年の夢であった脳研究を始めて、学習・予測ができる「知能を持つ機械」を作るべく、自分の持論をまとめた本。この本の主題自体が、非常に面白いのだが、しばらくの間Palmを使っていた身としては、Palm独特の記…

強化学習とTDD

下で紹介した本は、人間の脳が何かを学習する上で、報酬を得ることが学習効率を挙げる上でとても重要であるという脳科学の知見を元に、効果的な勉強法について明かした本だ。ここで言う報酬とは、達成感とほぼ等価だ。小さな達成感を積み重ねると、より高い…

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

歴史上の様々な事故・惨事と、そこに至る原因を様々な角度で分析した本。 いろいろ示唆に富んだエピソードが紹介されているが、印象に残ったのは、パニック状態で人間の判断力が如何に低下するかということだ。サーバシステム管理など、複雑で不可逆的な作業…

青春の思い出

UNIXマガジンが事実上の休刊となってしばらくたち、創刊以来の記事の"99%"を集めたというDVDがリリースされた。昔、新卒で今で言うところのIT系の会社に就職した先で先輩に勧められて買い始めた。インターネットもない頃、スキルアップのための情報源といえ…

『自壊する帝国』

佐藤優『自壊する帝国』ソ連崩壊前後、若き外交官として、左右の政治家との交流を通じて描いた本。 そもそも神学者を目指した筆者が、勉強が出来るからとノンキャリアで入省、 情報分析者として成長しつつ歴史の大転換点に立ち会うビルドゥングスロマン とし…

海の仙人

非常にいい小説。おすすめ。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代(2)

前半部分のマインドマップ書いてみました。

旅のラゴス

旅のラゴス筒井康隆氏の正当派SFファンタジーの連作。 同氏というと、スラップスティックや不条理な作品が有名だ。このような寓話的な作品というのは異色作の部類に入るといえる。知られざる名作と言っていいのではないかと思う。超未来(または超古代?)…

BSD HACKS

IT企業に就職してSunOS4.1に触れて以来、BSD/OS、FreeBSDと、BSD系に親しんで来ました。現在の筆者のサイトもFreeBSDで運用しています。BSDに限らず、最近のOSは、複雑・大型化しているにも関わらず、インストール直後は必ずしもセキュリティ設定が高い状態…

TIME HACKS!

TIME HACKS!著者の前著「IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣」に続いて今度は時間管理の本。(本サイトではなぜか時間管理の本が続いていますが、この手の本は割と簡単に読めるのが原因かと思います。)前著ほどの新鮮さはないものの、同書では本論…

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代(1)

本書によると、先進国の経済を引っ張ってきた知的労働者の仕事が、今後インドをはじめとする新興国へ流出するといいます。ここで言う知的労働者とは、高度な訓練と知識を要するが仕事の内容はルーチンワークで、遠隔での作業が可能な仕事に従事する人のこと…

エンジニアのための時間管理術

原題は"Time management forsystem administrators"。 エンジニアの中でも割り込みが多い職種であるシステム管理者である筆者が、いかに時間を作り出すかについて書いた本です。 本書の中のコアとなる部分は「サイクルシステム」というタスク管理の仕組みで…

プロフェッショナル原論

波頭亮・著 ちくま新書プロフェッショナルとは何かについての思いが込められた、熱い本です。物事を分析・構造化し、問題解決へと結びつけることを専門とする人が書いただけに、マインドマップも描きやすかったですが、著者の思いは文章を読まないと届きませ…